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EMSトレーニング関連コラム

EMSトレーニングの副作用の危険性とEMSトレーニングを行うときの注意点を詳しく解説します

EMSはトップアスリートや病人のリハビリ、ダイエットにと、今やなくてはならない存在になって来たと言っても過言ではないでしょう。ただ、人の身体に電流を通す、脳を無視して筋肉を動かすと考えたとき、やはり心配なのは人体への副作用ですね。副作用と言っても程度は様々ありますし、当然、個人差もあります。一概に「コレだ」と言い切る事は難しいかもしれませんが、取りあえずは一般的なものを知識として持っていれば、安全の為にも役立つのではないかと思います。

重大な副作用はあるのか?

EMSトレーニングで一番多い副作用が筋肉痛でしょう。軽症のものから重度のものまで様々ありますが、軽度のものが圧倒的に多く、これは時間の経過で回復する通常の筋肉痛です。この筋肉痛はプロのトレーナーや医師の下でトレーニングしても、自宅でトレーニングしても同様に起こるであろう比較的、危険性のないものだと思います。重度のものになりますと「非常に痛みを感じ医療機関を受診した結果、筋肉の損傷であり、痛みで夜も眠れなかった」という事例もあります。

次に、消費者庁国民生活センターへの被害報告で一番多かったのが、ヤケドや水膨れ等の皮膚障害であり、自宅でEMS機器を使用した場合です。原因の多くは、肌に密着させるはずのパッドのズレやはがれによる「電流の一極集中」という事で、密着させる面積が小さくなってしまうと、皮膚障害の危険性が高まるという結果になります。

他に、少数ではありますが、下痢やムチ打ちの症状報告があったとの事です。

行ってはいけない注意事項は?

行ってはいけない事の第一は、使用が禁止されている部位への使用です。

心臓周辺への使用は、どの機種であれ、どんな場合であれ全面的に禁止されているハズですので厳守する様にして下さい。具体的に言えば、胸周辺に当たります。胸筋を鍛えたいが為に、軽い気持ちで使用すると心室細動、心停止等の重大な結果を招き兼ねません。また、心臓をまたぐ様な配置での使用もNGです。

次に、自己判断での使用時間延長や短時間での複数回使用という過度な使用は行ってはいけない注意事項に当たります。前述した様な、筋肉痛やヤケド等の障害を引き起こす要因となります。併せて、出力も控えめ気味に使用する方が適当と言われています。

家庭用EMS機器では、特にパッドのズレやはがれを未確認のまま使用しますと、皮膚障害の引き金となってしまいますので注意が必要です。

実際に副作用が発生した事例とは?

これは日本での事例ありませんが、EMS機器において最重篤な副作用の事例だと思われますので、信頼の高い医師集団の情報を詳しくこちらで紹介致します。

日本での事例ではありませんが、スーツ型EMSトレーニング装置の使用で「横紋筋融解症」と診断された事例の報告があります。使用時間や強度設定というものの記述はないので、どの程度の過度な使用であったかは不確かですが、フィットネスジムでジム用のスーツ型装置を使用したことが原因となったとのことです。

横紋筋融解症は、ほとんどは事故による外傷や熱中症、薬剤の副作用で起こるものだそうです。早期に適切な治療を受ける事が重要で、最悪の場合には腎不全になり死に至る例もあると言います。

こうした事を受け、医師の監督下以外でのEMSの使用を全面的に禁止した国もある様です。

日本で起きた事例ではないにしろ、激しい筋肉痛を伴うダルさ、麻痺が起きた場合は速やかに医療機関を受診する事をお勧めします。なんにしても、過ぎたるは(なお)及ばざるが如し、という事でしょうか。

まとめ

筋肉が溶けると騒がれた「横紋筋融解症」については、多くのサイトで紹介されておりますが、中には「自宅に於いてEMS機器を、注意事項を守らずに自己判断で、長時間使用した結果に起きた事」と受け取れる様な紹介で、消費者・読者側に誤った形での情報提供になり兼ねないものもあります。これは多分に自分の考えが強く反映され、事実と離れた情報になってしまっている様です。

この様に、情報が溢れた昨今に於いて、自身の安全を守る為の情報収集は困難を極める事となりました。ですが、医師集団等が主宰し手掛ける様な高い水準で信頼のおけるサイトも存在しておりますので、今後は情報の取捨選択が非常に重要となりそうです。