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EMSトレーニングによるリハビリの効果と注意点とは

EMSトレーニングは、元々リハビリ用に開発されました。ですから医療現場では日々、様々な症状のリハビリに活躍しています。特に寝たきりの方への効果は、大変に大きいと言います。これからの高齢社会にとって、明日を担って行く期待の分野なのではないでしょうか。この分野の進歩によって、年をとる事が恐くない時代が来れば良いな、と誰もが思うところでしょう。

リハビリ効果が期待できる疾患

EMSトレーニングによるリハビリは、痛みの緩和や筋肉の萎縮改善を目的としています。「萎縮」とは、しなびて縮む事です。これは寝たきりの病人に良く見られる筋肉の低下による現象であり、この様な症状にEMSの電気刺激が効果的だという事です。

寝たきりになると筋肉は1か月に50%も低下してしまい、それに伴い身体の代謝も低下、その結果、血液循環不良や免疫機能低下を引き起こします。この様な状態を予防する為にも筋肉の萎縮を防止する必要があります。

京大の名誉教授は寝たきりの患者のももに医療用EMSを使用し、6か月の電気刺激を与えて検証しました。その結果、歩けるまでに回復をしたそうです。通常の生活を送る方には物足りない電気刺激でも、動けない又は動く回数が少ない病人にとっては、かなり効果があるという事です。

更にEMSと併用して、関節の曲げ伸ばしや足の上げ下げといった簡単な運動を取り入れれば、非常に効果を高めるそうですので、自身で無理のない程度にトレーニングを行って頂けたらと思います。動けない方の場合は、家族や介護士さんに動かしてもらうだけで良いそうです。

他に、脳梗塞による後遺症にも有効だそうで、麻痺している手のリハビリでは電流で筋肉の活動を高める為に、電気刺激により強制的に動かす事を行うと言います。

また寝たきりの方等は背面の筋肉が硬直し、非常な痛みを伴う為、睡眠の妨げになりストレスを溜め込んでてしまう事もしばしばあるそうで、そういった場合の痛みの緩和にも役立ちます。関節痛も同様であり、膝関節、肩関節にも有効で、関節周りの筋肉に刺激を与える事で、筋肉が関節周囲の炎症を軽減して痛みを緩和すると言います。

更に、こちらも京大名誉教授の検証なのですが、筋刺激により糖尿病にも効果があるというのです。筋刺激が糖代謝を亢進させ、血液中の血糖を減らすと言います。これを「糖消費」と言い、電気刺激後2時間に渡り糖消費は行われるそうです。凄いですね。

まだまだEMSと筋肉を使った研究は続いており、遠くない将来、認知症の予防、がん予防にも活躍する日が来るという事です。

リハビリをやってはイケない疾患

EMSトレーニングによるリハビリは電流を使用しますので、心臓ペースメーカーを埋め込んである方は使用できません。心疾患のある方も然りです。

また筋肉の収縮が病状を悪化させる様な、静脈血栓、手術後の方も使用不可となります。疾患ではありませんが、心臓に近い場所、首、喉、悪性腫瘍がある部位にも使えません。

この様な方の使用は大変に危険ですし、病状を悪化させたり、命の問題に発展したりしかねませんのでよくよく留意をお願い致します。

重要な注意事項とは

使用に関して厳重な注意が必要なのは、まず、けいれん発作を過去に起こした事のある方です。また、妊娠中の方や生理中の方の腹部、骨盤への通電は控えて下さい。

更に、知覚麻痺のある部位、切り傷・すり傷・刺し傷の痕がある部位、腫れ物や皮膚疾患の部位への使用もNGです。

この様な方がEMSトレーニングを行う場合は、医療機関に於いて医師の指示の下で行う事をお勧めします。安全を確保した上で、安心してトレーニングを行って頂きたいと思う次第です。

まとめ

高齢者等のリハビリに有効なEMSトレーニングですが、今やトップアスリート達のケガの治療にも欠かせない存在になっています。その治療は痛みを軽減するだけでなく、筋衛星細胞という筋肉を修復する細胞を増やし、ケガの治りを圧倒的に早めると言います。通常6か月掛かるケガも4か月で完治するそうです。正に日進月歩の進化を続けているという感じですね。

一説には、痛みに対する薬の乱用が案じられていた頃、リハビリで有効な電気刺激が取り入れられたと言いますが、今では主流となり八面六臂の活躍ぶりです。まだ痛み止めを用いて、選手がパフォーマンスせざるを得ない場面もありますが、近い将来は完全に薬を廃棄できる時が来るでしょう。

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