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EMSトレーニングはリハビリにも効果的!?

筋肉に電気刺激を与えることで、運動をしなくても自動的に筋肉を鍛えられるのが、筋電気刺激、ems(Electrical Muscle Stimulation)です。テレビでもよくems機器が宣伝されていて、運動する時間がない人のためのトレーニング機器というイメージが強いですが、実際には病気などで動けない、運動機能が麻痺した人のためのリハビリにも使われます。ここではemsの仕組みと、リハビリに効果的な理由、また使用する上で注意すべき副作用について解説します。

EMSはリハビリにも使われている理由

人体の筋肉は、脳から神経に送られた電気信号によって収縮します。自ら意識して、腕立て伏せや腹筋などの運動を行い、筋肉を動かして鍛えるのが筋力トレーニングです。しかし体力が衰えた高齢者や、病気や怪我で身体が動かせない人、身体の一部が麻痺してしまった人などは、自分の意思で身体を鍛えることができません。

そこで活用されるのがemsです。emsは身体の外部から、神経から筋肉に伝えられるのと同じ電気刺激を送ることによって、自身の意思とは関係なく筋肉を収縮させることにより、筋力トレーニングと同じ効果が得られます。筋肉はただ身体を動かすだけでなく、体内の脂肪や糖質を燃やす、血流を促進する、脳に刺激を与えるなど、健康維持のため重要な機能を果たします。このため医療現場で、患者の筋力を維持させるリハビリにもemsは活用されているのです。

EMSトレーニングの効果

そもそも人体の筋肉は、細い筋繊維の無数の束によって構成されています。通常の筋力トレーニングでは、まず運動によってこの筋繊維が無数に切れる、炎症を起こすなどの状態にします。このときに筋肉痛が起こります。その後の適切な休息と栄養をとることで、以前より発達した筋肉に回復します。これを適切なペースで繰り返して筋肉を発達させます。筋肉は運動で発達する反面、動かさないと徐々に縮小するため、筋力の維持には毎日の適切な運動が必要です。

近年では神経から筋肉に送られ、筋収縮を起こす電気刺激の強さや周波数などが精密に解明されており、身体外部より強さや周波数を調整した電気を流すことにより、本人が意識せずとも任意の強さで筋肉を収縮させることが可能になりました。これがemsの原理であり、高齢や病気、怪我などで身体を動かせない人のためリハビリと筋トレに利用されています。

ただ副作用には注意

ems機器は市販もされているため、emsによるリハビリやトレーニングは、医療機関だけでなく個人でも可能になります。しかしその場合、副作用に注意しなければなりません。主な副作用としては、流す電気を強くすると筋肉が痛む、機器を装着した部分の皮膚に炎症が起こる、過度な使用で筋肉痛が起こるなどの場合があります。

まれに「横紋筋融解症」という症状が起こることもあります。これは筋肉の成分が筋肉内に流出し、激しい筋肉痛や麻痺、手足のしびれ、身体のだるさなどが起こるという症状です。ただこの症状は、emsを長時間使いすぎて、筋肉に極度の負荷を与えたことが原因で発症するものです。emsには一日の使用時間や回数、正しい装着など、決められた適切な使用法があります。自身の身体の状態を把握して、適切に使用していれば、これらの副作用が起こることはありません。

まとめ

全身の筋肉は身体能力だけでなく、基礎代謝による体脂肪や糖質の消費、正常な血行の維持、脳への刺激など、健康を維持するために、一定の機能を維持することが必須になります。しかし使わないと次第に衰えていくのも筋肉です。そのため入院などで長期間、筋肉を使わない状態が続くと、筋力の低下により総合的な身体機能が衰えることもあります。

そのため高齢や怪我、病気などで身体を動かせない人にとっては、治療中や退院後に筋力を維持、増強するリハビリやトレーニングも重要な治療の一環です。そんな人たちのために、医療現場でも活用されているのがems機器なのです。

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