EMSスーツの効果・役割とは

皆さんは、「EMSトレーニング」って知っていますか?今、プロスポーツ選手やモデルなどが取り入れていることで注目されているトレーニングで、短時間でも効率的に身体を鍛えられると、その人気が高まっています。

簡単に出来ると言われているEMSトレーニングですが、実際にトレーニングを行っている映像を見ると、何だか分厚い重そうなスーツを素肌に着ているし、本当に誰でも出来るトレーニングなのか?ということが気になっている人も多いのではないでしょうか?

そこで、今回はこのEMSスーツの性能について徹底的に調査しました。今までのイメージがガラッと変わると思いますよ!

EMSスーツの基本性能

EMSスーツとは、素肌に直接着用するボディスーツで、身体のあらゆる筋肉に対応する箇所に電極が取り付けられています。

見た目には重そうに見えますが軽くしなやかな素材で作られており、フィット感があるので、見た目ほどの重量感はありません。また、ストレッチ素材なので動きやすさも○。電気振動を与えているうちに、着ていることなど忘れてしまうかも?という感じです。

これらスーツの電極から筋肉に電気振動を届けるために、電極が肌に触れる部分に専用のジェルを塗ってから着用するものが多いですが、最新のスーツの中にはジェルや水分を含ませずに着用できるものもあるようです。腰や胸部分にバッテリーやハブを装着します。これによって機械などに繋がずワイヤレスで使えるので、動きの制限はほとんどありません。通常のEMS機器と同じように充電して繰り返し使えるようになっています。

EMSトレーニングで重要なのは、着用してどれくらいの強度で、どんな運動を行えば効率的に鍛えられるかということですよね。EMSスーツは、専用のアプリと連携しており、スマホやタブレットで強度や刺激する時間、部位などを視覚的に確認しながら自由に設定することができます。目的に合わせた効果的な運動強度と電気刺激を調整でき、筋トレモード、ジョギングなどの有酸素運動モード、筋肉疲労の回復のためのリラックスモードなど、様々なプログラムがあらかじめインストールされているので、好きなプログラムを選んでトレーニングができます。もちろん、自分好みにカスタマイズして使うことも可能です。

なぜ短時間トレーニングで済むのか

EMSが短時間で効果を得られる理由は、「電気振動で勝手に筋肉を収縮させる」という仕組みにあります。私たちは、「生体電気」という筋肉や運動神経を電気(電流)で刺激することによって身体の各部位や内蔵を動かしています。腕を曲げたり伸ばしたり、心臓や胃腸などの内蔵の動きも、全てこの生体電気によって行われているのです。普段、生体電気で身体を動かせ!という指令を出すのは脳です。

EMSは、この生体電気の仕組みを利用して、脳からの指令と同様の電気刺激を外部から筋肉に直接与えることで、脳で意識しなくても強制的に筋肉を収縮=鍛えることができるようにしたものなのです。元来医療用に開発されたEMSは、リハビリを効率良く行うために使われており、電流が神経に作用することによって鎮痛効果や運動補助効果、マッサージ効果、代謝促進効果などを目的として行われていました。

昨今のEMSトレーニングは、EMSが筋肉の収縮運動を起こすことを利用して、随意運動を組み合わせて行うことで筋トレの効率を高めるという目的で使われています。自分で運動していると同時に、EMSを付けている箇所の筋肉により負荷をかける形となるので、通常よりも筋肉が活性化した状態になり、効率的に鍛えられます。一説によれば、20分のトレーニングで4時間の筋トレをしたのと同じ効果が得られるのだそうです。

全身20箇所にある電極

メーカーによって電極の場所や数に多少の違いはありますが、主に胸、お腹、太もも、背中、お尻、二の腕などに付けられています。顔や手、膝から下以外の身体の真ん中に当たる部分のほぼ全体に、EMSの電気振動がくまなく流れるようになっています。

全身に電極があることで、バランスよく鍛えられるのはもちろん、自分の鍛えたい部分だけを選んで電気を流すこともできるので、非常に効率的です。例えば、基礎代謝を上げて痩せやすい、太りにくい身体づくりをしたいなら、エネルギー消費の多い大腿筋などの大きい筋肉を中心に、腹筋を割りたいならお腹を中心に電気を流してトレーニングするといった使い方ができます。部位ごとに電流の強度や波形を変えることもできるので、理想のボディメイクへの心強いパートナーとなってくれそうです。

スーツのおかげで深層の筋肉まで鍛えられる

EMSといえば、低周波治療器を思い浮かべる人もいるかもしれません。低周波治療器は、コリや痛みを取り除く目的で使用されるもので、一般に周波数は0.1Hz〜1,000Hzです。低周波は電気刺激のほとんどが皮膚で抵抗がおき、ピリピリとした痛みを感じることが多くなります。低周波は筋肉運動を起こしやすいですが、皮膚の下数ミリ(4〜5ミリ)を刺激するため、ごく浅い部分の筋肉しか刺激できないので、筋トレ目的には向きません。

EMSトレーニングで使用されるスーツは、低周波域よりも深い組織の細胞にまで届くような波形、または周波数(中周波)を使用するので、皮膚の表面付近だけでなく、普段使っていない深層の筋肉にまで刺激が届くように設計されています。(メーカーによって周波数や波形に違いはあります。)また、中周波は低周波に比べて皮膚抵抗値が少なく、電流を上げても不快感がそれほど増すことなく筋肉を刺激することができます。

何キロカロリー消費できる?

では、EMSスーツでトレーニングを行うと、どれくらいのカロリーを消費できるのでしょうか?20分のトレーニングで4時間分ということは、かなりの消費量なのでは?

とあるトレーニングジムのお話を参考にすると、20分で最大700kcalのカロリーを消費できるそうです。体重60キロの男性が単純に20分スクワットした時の消費カロリーは約80kcal(METs法参考)ということを考えると、いかに負荷の高いトレーニングかが分かります。これだけのカロリーを消費するのがどれだけ大変か。EMSトレーニングの効率の良さは圧倒的です。

また、トレーニング自体の消費カロリーだけではなく、「アフターバーン効果」にも注目です。アフターバーン効果とは、運動中だけでなく、運動をした後にもカロリーが燃え続ける効果のことを言います。アフターバーンは運動の強度によって持続時間は異なりますが、おおよそ24時間から72時間続くこともあるそうです。筋肉への負荷が高いEMSトレーニングは、このアフターバーン効果が長くなりやすいとのことで、トレーニング後の効果にも期待できます。さらに、筋トレによって基礎代謝が上がり、普段生活している中での消費カロリーの増加も見込めるので、一石三鳥と言えるかもしれません。

まとめ

今回はEMSスーツの性能とその効果について徹底解説しました。短時間で全身の筋肉にアプローチでき、さらに気になる場所を集中的にも鍛えられる。また、消費カロリーの増加や基礎代謝の増加で脂肪が燃焼しやすい身体づくりにも効果的です。運動不足だけどジムに頻繁に通う時間がない人や、元々体力が低い人でも無理なく行えるトレーニングなので、健康維持やダイエットにも最適です。興味のある方は、一度体験してみてはいかがでしょうか。

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